超臨界水は、高温・高圧の水の状態のことです。通常、水は沸騰すると蒸発してしまいますが、高圧にすることで超臨界水となります。この状態では、ガスと水、さらに有機分子も完全に混ざり合います。さらに、水分子が酸やアルカリとしても機能します。実は海底火山や地底深くの水と同じような状態で、生命の誕生の場といわれています。地球が生まれてきたと言ってもよいわけで、この状態を使ったプロセスであれば、これほど地球環境に適合する反応プロセスはないと言ってもよいでしょう。
この反応場を使い、地球環境、廃棄物リサイクル、ナノテクノロジー、ナノバイオテクノロジー、医療応用の研究を行っています。